起き上がる777のパーツはもう頭のヘッドギアと背中のブースターしかなかった。
777「損傷…拡大…危険」
全身を包むタイツは所々破け、血が流れていた
タケ(見つけた!アイツは自分の攻撃中は動けないんだ!だから師匠の攻撃も俺の攻撃も当たったんだ!やはり強力な能力には弱点があるんだな!これならイケるかもしれな…い…)
777のボロボロの姿を見たタケは複雑な気持ちになった
タケ(敵と言ってもまだまだ子供じゃねーか…このまま戦っていいのか…)
タケが攻撃に躊躇していると777が構えた
777「形態…変化…バスター」
空間が歪んで、近距離のブラストより大きい銃身が現れる
タケ「おいおい…何だよそれ、まだあんのかよ!」
ドォーーンと勢いよくと発射されたのは超極太ビームで、タケは瞬時に二段階まで濃縮光弾を作ると放つ事なく受け止めた
タケ「ああぁぁぁ!!!」
しばらく耐えてると突然777の攻撃が止んだ
タケ「ハァ…ハァ…手が血だらけだ…」
777「最後…最大…出力」
777の目の前に先程の巨大な銃身が二つ現れる
タケ「勝負をつける気か…おし!受けて立つぜ!」
二段階まで濃縮光弾を作ると更にもう一段階濃縮する為、力を込める
タケ「ハァァァ!!!」
余りの力の大きさに手がガクガクと揺れる
タケ「力を抑えきれねぇ!集中しないと!」
段々とタケを包む激しいオーラが落ち着きを見せた時、
777「ツイン…バスター…発射」
超極太ビームがタケに向かって二本発射され、タケは先程と同様受け止める
タケ「オォォォ!!!」
耐えるタケの姿が一瞬変わるのをアカシアは見逃さなかった
アカシア(…覚醒しかけている)
タケ「あぁぁぁぁ!!!」
元々髪は逆立っているのだが、より鋭く逆立ち、全身の筋肉が盛り上がる
タケ(力が…溢れる!)
更に髪が肩まで伸び、体がちょっとでかくなる
すると押されていたタケがピタッと止まる。そして覚醒して力が上がり、濃縮光弾が自分より大きくなる
タケ「いけぇぇぇ!!!」
濃縮光弾が777の超極太ビームを巻き込み、777に向かっていく
777「直撃…敗北…死」
風圧と濃縮光弾のエネルギーで777のヘッドギアが割れて吹き飛ぶ
「ドガァーーーン!!!」
他の通りにも響く爆発音と揺れで、辺りは一時騒然となった