片想いでも、恋は恋☆2

青木 めぐみ 2015-03-16投稿
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柏木 梨香。高校二年生。帰宅部。身長163センチ。趣味:御菓子作り、マグカップ集め。

なんて平凡なのか、私は…。こうなったら、社会人デビューしたら何か派手な趣味でも始めよう!

そんなことを考えながら、アーモンドオーレを味わっていると、松葉杖をついた真面目そうな感じの青年が、店に入って来た。

「おかえり、徹。今日は、まっすぐ帰って来たのか。足の具合は、どうだ?」
マスターが、心配そうに訊く。どうやら、ここの息子らしい。

「大丈夫だよ、ぜんぜん。それより、今日の授業、眠くて仕方なかったぜ。」
(あれ?なんかしゃべり方第一印象を裏切ってるなぁ。もしかすると、悪だったりして☆)

ちょっと悪っぽい男の子が好みの梨香は、期待してしまうのだった。

でも、今だかつて、梨香のこういった類いの期待は、発展的な結末を向かえたことは、なかった。

(あー、いつもの期待はずれのパターンだなぁ。少し落ち着いたら、帰ろう。ケセラセラ!なるようになるのが人生。)

宿題のプリントに、目を通していると、眠気を感じてなんだか虚しくなってきて、思わずマスターに訊いてしまった。

「あの、すいません。息子さんて大学生ですか?」
[続く]

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