ある男が目を覚ました。
とても寒い雪山の高原地帯にいた。
「寒い!!ここは何処だ!」
男は、驚いた。自分の着てる服が女の子の服だったのだ。
「うわぁ〜〜!!」
右手には、西洋風人形を持っておりとっさに
向こうへ投げた。
気持ち悪い!!
ピンクのレースがついた赤い生地に白の水玉模様の
ワンピースに白のレースのソックスに赤い靴を
履いていたのだった。
ガッチリした大きな男は、寒い寒い雪山で
顔から体から真っ赤にしながら
周りに誰かいないか
見渡してホッとするのだった。
何でこんな目にあうのだろう?
腹の底から腹が立ってきたのだが
当たる人もいなくて
ただぼーぜんと立ち尽くしていたのだった。