第二十九話 背後霊、怨霊と戦う其の壹
事の起こりは、京助の通う高校の生徒六人が廃墟に不法侵入したのが原因であった。
その廃墟は商業施設の跡地で、現在は心霊スポットと呼ばれており、そういう事が好きな面々がよく訪れる場所となっていた。
「如何にも出そうな雰囲気ね〜」
「天井の硝子殆んど割れてるな・・・」
女子四人、男子二人が辺りを見回す。
昼間だというのに何処か薄暗く、設備の破損も酷く危険な建物であった。
六人が進んで行くと妙な祠があった。
その存在が心霊スポットである事を助長した。
「でも、この祠には怖さないわね」
六人は祠の横を通って奥に進む
第三十話に続く。