第五話 帰路にて思う事
ラバウルから手配の船に乗った明等は、日本に向けて出港した。
明は甲板にて海を眺めながら何か考えていた所に知加江がやって来た。
「どうかした?」
知加江の問いに明は。
「今回一人は連れて帰れたが、彼処にはまだ多くの戦没者が残ってるんだなと思って・・・」
「遺骨収集が進んでないからね・・・」
知加江は乗船後に遺骨収集の現状を記した資料に目を通していた。
「何とかして皆帰してやりたいなと思ってな・・・」
「まあ人間では難しくても私達神ならばね。何か手あるの?」
「ああ一応な」
果たして明の考えとは?
第六話に続く。