DARK-NESS 137

ZAZA 2016-04-24投稿
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ヴァレン「フム…そういう事か」



ヤエザクラ「…」



彼らは能力協会から逃げ切り、京都にいた



ヴァレン「この後はどうするんだ?」



ヤエザクラ「成し終える…それだけだ」



それを聞いたヴァレンはシゲを連れて移動しようとする



ヤエザクラ「ちょっと待て、君の助手か弟子か知らないが彼をこの闘いに巻き込むな」



何も言わずフフと笑い、ヴァレンとシゲがその場から消えた



ヤエザクラ(この世界、この闘いは虚しい物だな…私の弟子も…)



一方、ムカイと137は大阪に着いていた



ムカイ「…」



137「…」



大阪に来る道中、そして食事中の今、二人は一切会話をしていない。だがようやくムカイが口を開く



ムカイ「ここまで着いて来た理由は何だ?ハーデスの指示なのか?」



137「この闘いの終結を見届ける為だ。その為にお前に着いて行くと決めた。この闘いを終結させるのは能力協会じゃない…お前だ」


嘘偽り無い瞳がまっすぐムカイを見ていた



ムカイ「俺は世界を救うヒーローじゃない。この先、お前の身に何か起こっても俺は一切助けない。それでもいいなら勝手にすればいい」



幻魔「らんら〜ん」



空中牢獄に入れられて数日、思いの外快適に過ごしていた後継者の幻魔



???「結構いい所に住んでるじゃねーか」



突如透明な屋根に現れた人物は幻魔と似て長身で細身の男、顔は深く被ったフードでわからないが大きく裂けた口が特長だ



幻魔「予定より早い到着ですね天魔おじさん」



天魔「おじさんはやめろ…俺様はそんな歳じゃねーよ」



幻魔「フフ、変わらずせっかちですね〜後一週間もあるのにどうするんですか?」



広い口が上がり、不気味な笑みを浮かべる



天魔「退屈で退屈で我慢できねぇからちょっと遊んでくるわ」



そう言って飛び降りた天魔を何も言わず見守る幻魔



幻魔(あまり大事にならなければいいんですが…)



3時間後、天魔が現れた所は斑鳩の荒れ果てた地にあるハーデスの研究所の前だった



ハーデス「お前いつまでここにいる気ダ」



エンデン「やっぱダメですか?」



ハーデス「当たり前だ。仕事が終わったのならさっさと帰レ」



エンデン「もうちょっとだけ居させて下さい!お願いします!」



ハーデス「ふざけるな。バラバラにして実験に使うゾ」



手のひらサイズの黒い球体を作る天魔



天魔「闇ノ鬼鞭…」



黒い球体が細長く伸びて鞭になった



天魔「建物ごとブチ壊してやるぜ」



最初に異変を感じたハーデスが叫ぶ



ハーデス「ガードを固めロ!」



「ヒュン!ヒュン!」



エンデンが何かの音を聞いた直後、周りの物がバラバラに砕け落ちた



ハーデス「くソ…」



研究所は一瞬が砕け散り、跡形もなく無くなった。その早業はまさに芸術的で建物を破壊したのにほとんど無音だった



天魔「ちょっとスカッとした。後はテメェだ、イカれた科学者」



崩れた瓦礫の中に深く傷ついたハーデスが立っていた


天魔「イイねぇその姿、興奮するぜ…」



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