始めに
平成28年熊本地震で被災された方々に御見舞い申し上げます
第三十一話 背後霊怨霊と戦う其の參
商業施設跡を進む六人の高校生は硝子張りの吹き抜けの所に来た時、男子生徒の一人が一歩足を踏み入れた途端に地面から多数の怨霊が現れた六人を取り囲んだ。
万事休すかと思われた時、京助、影香、光江が駆け付け蹴散らした。
「また一辺に出たな」
京助が目視で大まかに怨霊の数を数える。
「やれやれ・・・危ないから下がって」
「余計な仕事増やしてくれるわね・・・」
影香と光江が六人の高校生に言う。
一方で数を減らされた怨霊達は体勢を立て直そうとするが、背後に回り込んだ陸奈の攻撃を受けた。
「エカリト゜チ」
『エ』
陸奈はガトリングハンマーをアイヌ語での名称で呼び、回転する頭部が降り下ろされると一撃で消滅した。
エカリト゜チとは回る槌と言う意味である
『ト゜』はトゥと読む。
三十ニ話に続く。