あなたの声に

 2006-09-24投稿
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なんて名前だろう。

何年生だろう。

知りたい。

自分の中の淡い欲が体を満たしていく。


なんだろう。


初めてだこんな気持ち。


微妙な気持ちのまま、家の中へ。


「ただいま〜」


すかさずお母さんが奥から顔を出した。

「おかえり。
 ちょっと遅いんじゃない?
 まだ部活始まってないはずなのに」


「ゴメン。
 今日佳奈美と話してた」


「ふうん、そう。
 ご飯できてるわよー」


「いらない。疲れたからすぐ寝る」


「そう・・・」


私は残念そうなおかあさんを横目に、
浴室へ飛んでいった。

髪と体を洗う程度にし、
すぐ自分の部屋にこもった。


「眠い・・・」


本当に疲れていたせいか、すぐに眠りについてしまった。

じりりりりりr・・・

不快な目覚まし時計の音で目が覚めた。



目が覚めたとたん、ドラムの人の顔が
頭をよぎった。


すぐに飛び起き、制服に着替える。

今日はいつもより準備が早い。


牛乳を飲み、家を飛び出る。

「いってきまーす!!!」


駅には佳奈美がいた。


「あれ?千鶴早くない?」

「そう?」

「うん笑
 いつも遅刻してるじゃん」

「それは前のことでしょ。
 あ、電車きた」

慌てて飛び乗る。


学校についてからもドラムの人のことで頭がいっぱいだった。

早く放課後にならないかな。


うずうずする気持ちを抑えながら、
授業終了のチャイムを待った。





キーンコーン・・・


佳奈美よりも早く教室を出る自分。


音楽室へ足を進めるが、
途中でテニスコートが目に入ってきてしまった。

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