ただ歩いているだけではこれで正しい道筋を行っているのか、それとも踏み外しているのかが分からない。 周りを見渡しても見慣れた風景が映るだけで何の変わったところはなかった。 「俺はきっと騙されてる…騙されているんだ。」 それは虫の羽音くらいの小ささできっとすれ違う人たちにも聞こえないほどだろう。 何かに怯えながらもただ進んでいくしかない道に着慣れたジャケットに顔を覆い何かを呟きながら歩いていく。
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