片想いでも、恋は恋☆5

青木めぐみ 2018-03-20投稿
閲覧数[634] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「ねぇ、翠。その彼の写真って今、持ってる?」
興味深々で聞いてみたが、その日はあいにく
持っていなかったようだ。

(うーん、翠のタイプってどんな人かなぁ?)

帰り道考えながら歩いたが、楽しみにしておく
ことにした。

梨香の学園生活には、何ら変化が無かったので、
また、例の喫茶店に寄り道することにした。

「やあ、いらっしゃい!」
店に入ると、徹が片隅に座っていた。

嬉しくなって梨香は、すぐに徹に話かけた。
「まだ、脚の具合良くないんですか?」

「うん。実は今度の日曜デートなんだけどね。
なかなか良くならなくて困ってるんだ。」

「そうなんですかぁ…。困りましたね☆」

(え!?デートって、今言ったよね?)
梨香は、内心ショックを受けていた。

(そう言えば、翠もデートすると言ってた。…
まさか、もしかして…。)

「お相手の写真て、今ありますか?」
梨香は、少し取り乱して、尋ねた。

「うん。この娘だよ。可愛いだろ?」

そこには、いつも見慣れた翠の笑顔があった。

[続く]



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「青木めぐみ」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ