第一話〜東千里〜
オレは東千里(あずませんり) 小学六年生、生まれつきオレは、体は女、心は男の障害をもっている。そのうえ、オレを産んでから、親は離婚して、
父だけが家に残った。だが、父はオレが小学三年生の時に病気で死んでしまってオレ1人だけが、家に残された。
でも、ちっとも悲しくなんてない。だってオレは女子にモテモテで、
男子ほぼ全員と、仲がいいからだ。二十分休みの時、サッカーのミニ試合が
行われた。もちろん、オレも参加した。女子がグラウンドの端っこで、
オレを応援してくれる。「千里君〜!ガンバって〜!!」女子の高い声が
響く。オレが女子のほうを向いたら、「きゃ〜!こっち向いた〜」
「カッコいい〜♪」などという。自慢じゃないけどな。試合終了。
7対3の圧勝だ。その5点は、オレが決めた。そして女子が近づいてくる。
「千里君、すごかったよ〜。はいタオル。」「汗、拭いてあげるよぉ〜♪」
いつもオレは、クラスの人気者だった。〜続く〜