笑う彼女

葉桜  2006-09-25投稿
閲覧数[803] 良い投票[0] 悪い投票[0]

彼女はいつも笑っていた。僕の傍で笑っていた。


出会った日も笑っていた。


デートの時も、


キスした時も、

抱き合った時も、


彼女はいつも笑っていた。


家族に紹介もした。 僕らは幸せだった。 僕は幸せだった 。

あの日が来るまでは…。




僕の家族が全員死んだ。 ある夜何者かに惨殺された。僕は泣き崩れた。彼女はずっと傍にいてくれた。一切微笑む事はなく 。


数日後犯人が捕まった。


彼女は笑っていた。




手首に手錠をかけながら彼女は僕にこう言った。
「ざまあみろ」

彼女は変わらず笑っていた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 葉桜 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ