彼女はいつも笑っていた。僕の傍で笑っていた。
出会った日も笑っていた。
デートの時も、
キスした時も、
抱き合った時も、
彼女はいつも笑っていた。
家族に紹介もした。 僕らは幸せだった。 僕は幸せだった 。
あの日が来るまでは…。
僕の家族が全員死んだ。 ある夜何者かに惨殺された。僕は泣き崩れた。彼女はずっと傍にいてくれた。一切微笑む事はなく 。
数日後犯人が捕まった。
彼女は笑っていた。
手首に手錠をかけながら彼女は僕にこう言った。
「ざまあみろ」
彼女は変わらず笑っていた。