貴博『さて』
今日は叶呼が家に来てくれてナイスシュチュエーション極まりないのだが。
博一『いやぁ、やっぱり貴博の部屋は何もないなぁ』
コイツがいる訳で。
叶呼『ホント、私ももっと散らかってるかと思ってた』
まぁ叶呼がいいならいいんだけど。
貴博『博一。そういえばお前今日クラスの女子と遊びに行くって言ってなかったか？』
確かメチャクチャ自慢されたぞ。
博一『あぁ、それはだな…』
博一『おいて行かれた』
叶呼『………』
貴博『………』
可哀想な奴。
叶呼『い、いやまぁ偶然先に行っちゃっただけかもしれないじゃん』
叶呼がこのどうしようも無い奴を慰め始めた。
博一『なら石倉さん。俺とデートしてよ』
叶呼『嫌』
博一『畜生！こうなったらストーカーにでもなんにでもなってやる！』
貴博『ストーカーは犯罪だぞ。止めとけ』
叶呼『おぉ、野中がまともなこと言ってるよ』
貴博『友達がストーカーってのも嫌だからな』
叶呼『友達じゃなくなればいいんじゃない？』
博一『ごめん。許して。俺貴博がいないと男子相手に威張れないんだ』
素直な奴だな。
叶呼『ストーカー気持ち悪い』
叶呼が珍しく毒々しいセリフを吐いた。
博一『…いつか誰よりも幸せになってやる！』
そう叫びながら博一は家を飛び出していった。
貴博『可哀想な奴』
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