Soul City No.01<目覚め>

05yR  2006-09-26投稿
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(目を覚まして)
(??声・・??・・苦しい・・)
(・・良・・起きて・・)
(・・誰だ・・??・・・・!!)
良(リョウ)はいきなり目を開けた。良の体は青い液体の中につかっており、体中に太いチューブが刺さっている。口には酸素マスクの様な物がきつくつけられていて、良は苦しそうにもがいた。辺りを見渡すと、狭い部屋と言うより、大の大人がギリギリ入れる狭さのカプセルに入っているみたいだ。良は必死に冷静になろうとしたが、混乱していて、自分の体中に刺さっているチューブをひたすら見つめていた。一度目を閉じて心の中で「落ち着くんだ」と何度も何度も唱えゆっくりと目を開けた。視界の左端に入ったのは青と緑なボタン。良は必死に青いボタンを何度も叩いたが何も起こらない。緑のボタンを一度叩くと、カプセルの丁度良の手前がガラス張りになっており、そのガラスが手前にゆっくりと音をたてながら開いた。良の体は青い液体と一緒にカプセルから流れ出て良は前に倒れ込んだ。良は必死に手に力を込めて、口にはめられた酸素マスクの様な物を取り外した。
「ぐはっ!!・・・はぁ・・はぁ・・何なんだこれ・・・はぁ・・はぁ・・」
良は体中に絡み付いたチューブを引っ張るが、全く抜けず体に激痛が走るだけだった。良は床に頬をつけ必死に肩で息をした。
(・・・俺は・・死ぬのかな・・??)
良は虚ろな目をゆっくりと閉じて、必死に記憶を遡ったが途切れ途切れでしか思い出す事が出来ず、何が起きたのか全く分からないのに、体が振るえる程の恐怖が残っていた。いきなり良の体についたチューブがプシュッとゆう音をたてて良の体から抜けた。
「チューブが抜けたっ!!??」
良は急いで立ち上がり周りを見渡した。
「・・・・・・・何なんだこれはっ!!??」
良がいたのは東京ドームの様に広い建物で、底には何千個と良が入っていたのと同じカプセルが並んでいた。



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