瀬黄はいきなりデスクを手で叩いた。みんなは驚き部屋中は静まりかえった。
「俺から説明しよう。今は西暦何3100年。丁度君達は1000年眠っていた事になる。そう先程のカプセルの中で。今の所質問は??」
良はゆっくりと手を上げた。瀬黄はまた目を細め笑った。
「何だい嘉山 良君」
「俺達は・・俺達は何の為に眠らされていたんですか??」
「いい質問だ。君達が眠らされていた理由はある実験の為だ。」
「実験??何の実験ですか??」
「兵器だよ。生きる兵器を作り出す為の実験さ」
「兵器っ!!??・・その実験は・・・」
「成功したさ。たった1人だけね。・・そう、今の君達には絶大なる力が備わっている、でも失敗作なんだよね」
「っ!!お前殺すっ!!!!」
良は怒りに我を忘れ、頭のどこかで敵わないと知りながらも、立ち上がり瀬黄に殴りかかった。だが、意図も簡単に避けられ瀬黄が手に持っていた金属の棒で軽く殴られると体中に電気が走り、良は気を失った。