「えっ?舞・・・。何で舞が・・・」
すると、舞はニッと笑っていった。
「『舞は晶の事を知らないはずなのに、何で知ってるの?何でここにいるの?』でしょ?」
舞の言ったことは怜の言いたいことと一緒だった。舞は怜の心を読んだようだった。
「私は、怜の記憶から現実かされた舞なの」
「私の・・・記憶・・・?」
「そ。本当の舞は病院でしょ?」
怜は、頬から流れる血を袖でぬぐった。
「いくら舞の姿でも、私は手加減しないよ」
「私もだよ。怜」
舞の口から怜の名前が出るたび、怜の心はズキズキ痛む。記憶の中の舞までもが晶の命令に従っている。許せないことだった。
「すぐに終わらせる・・・」
そぅ呟いて右手を前に突き出した。
怜VS舞
戦闘開始!