ディフェンド? ”余裕” 44

 2006-09-28投稿
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「『すぐ終わらせる』・・・か」
 舞はニッと笑う。そして、怜の前からフッと姿を消した。
 「本当に、そんなことできるの?」
 舞はいつの間にか怜の後ろに居た。怜は急いで後ろを向く。怜の目の前には何十匹もの蝶が中を浮いていた。
 「お行き」
 舞が言うと、蝶達は一斉に怜の方へ向かってくる。怜は右手を地面につける。すると地面から電気の壁が現れた。そこに蝶達はぶつかってゆく。
 「無駄だよ。怜」
 舞は言った。すると、蝶達は壁を突き破ってきたのだ。蝶達は怜の立っている場所に次々と刺さっていった。
 「あれ?すぐに終わらせるんじゃなかったの?」
 舞は薄く笑って怜に問う。すると、煙の中から怜の声がした。
 「私の一撃で終わらせたら、詰まんないでしょ・・・」
 怜の体のあちこちから血が流れている。怜の息づかいは少し荒い。
 「その余裕。いつまで続くかな・・・」
 
 自信はある。

 だって貴方は記憶の舞だから。

 本当の舞はここには居ないから。

 だから、本当の舞のためにも
 
 私は貴方を倒すんだ。

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