「Can I ask you afaivor? Cold you open the trunku?」
(ちょっと、お願いしていいですか?トランク開けてくれませんか?)
「It,s okay」
(いいですよ)
荷物をトランクに入れ、それからタクシーに乗り込んでは行き先のメモを見せながら、空港を指示した。
「To this please」
(ここまで、お願いします)
「I got it」
(わかりました)
運転手は答えてから車を発進させたのたった。
少し経ってから彼女はまた運転手にメモを見せてから尋ねた。
「Can I get there by this time?]
(この時間までには間に合いますか?)
「It,s okay」
(大丈夫ですよ)
ホッとしたところでタクシーの窓からは、見慣れたアメリカの街の風景が躊躇なく流れていくのを思い出に浸りながら、ただ、黙って眺めている。
生まれてから、ずっとアメリカに住んでいた。日本には祖母たちに会いに行く時だけ行っていたのだが、最近は祖母たちが亡くなって、行く機会も無くなっていた。
そんな事を考えながら乗っていると、タクシーが空港の前に止まった。
莉央が運転手にお金を支払い車から降りるとすぐにトランクを開けてくれたのだ。
「Thank you」
(ありがとう)
彼女は運転手に聞こえるようにお礼を言って、荷物をおろしトランクを閉め、空港の入り口に向かい歩くと、空港のドアを開けて驚いく。