良はその後も何とか敵を倒して行き､少し休憩しようと建物の中に入った｡辺りを見渡して隠れられそうな場所にゆっくりと腰をおろした｡
(･･俺はいったい何人殺したんだ??もう数えられねぇ｡･･優香や太一は無事なのか??せめてそれが知りてぇよ。･･はぁ｡)
良はゆっくりと目を閉じた｡遠くからは銃声､悲鳴､建物が崩れる音が聞こえる｡
(･･俺は剣の方が向いてるのかな??銃は何か扱い難いな･･｡弾切れも不安だ､荷物を持ちすぎていて体力の消耗が早いから剣だけに絞るか??･･いやそれは危険過ぎるな｡)
良は立ち上がり背からライフルを降ろし､ライフルの弾を捨て､ピストルを捨てた｡
(今持っているのは肩にマシンガン､腰に長剣､足にナイフとマシンガンの弾か･･これだけあれば十分だろ)
ピピッ!!いきなり小型イヤホンの音が鳴った｡
｢ただ今１時間が経過しました｡後３時間頑張ってください｡ただ今までのライトヘッズの死者は大体500人です｣
イヤホンの音が止んだ｡良は目を見開き固まっていた｡
(死者が500人･･??確かいたのは約1000人だよな??もう半分も??･････??何だ･･何かが引っ掛かる｡･･そうだっ!!何故実践訓練で約半数の死者を出し平然としていられるんだ??普通なら訓練中止で強制帰還させてもおかしく無いはず･･･本当にこれは実践訓練なのか??)
良は座り込み頭を抱えて考えていた｡
｢キャー!!!!!!!!!｣
｢!!!???･･悲鳴??｣
いきなり建物内に女の人の悲鳴が響いた｡良はゆっくりと悲鳴の聞こえた方へと浮かんだ疑問を一時放置して向かった｡
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