Soul City No.13< 怒り >

05yR  2006-09-29投稿
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ゆっくりと壁の影から覗くと、遠くに1人の人が立っていた。ゆっくりと隠れながら近づき、もう1度壁から覗くと、立っていたのは短髪の黒髪の男で手に持っていた剣は赤く染まり、男の前には女性が血だらけで倒れていた。
(げっ!!・・まぁ生きる為だ仕方がないか・・)
良がふと男の顔を見ると男は笑っていた。さすがに良の背中に嫌な汗が流れた。
(人殺して笑ってる・・いかれてる・・ありえねぇ・・・・・・・・ん??)
良は殺された女性をよく見た。髪の色は茶金で長さはセミロング、顔を見ると見慣れた顔。
「!!??・・姉貴・・・??」
良には2つ歳上の姉がいた。良の目には涙が浮かび、だんだんと悲しみの表情は怒りへと変わった。良は立ち上がり男の側に近づいた。
「!!・・・何だお前??」
男はライトヘッズの服を着ていて、何故かライトヘッズの服を着た良の姉を殺していた。良はただ黙って男を睨みつけた。
「あっ!!お前の顔どこかで見たと思ったら、説明の時に瀬黄に殴りかかった馬鹿だろう」
男は馬鹿にしたように笑った。良は拳を握りしめ剣を握った。
「!!??・・何だ・・・殺んのか??」
「お前はライトヘッズだし殺り合う必要何か無い。でも、お前は俺の姉貴を殺したんだ」
「はっ!!??」
男は意味が分からず首を傾げ良を見た。
「そこにいるのは俺の姉貴だ」
「!!・・へぇ〜!!んで、俺をどうすんの??」
「俺はお前を殺す!!姉貴の仇をとるっ!!」
良は男を睨みつけて、鞘から剣を抜き構えた。男はとっさに良と距離をとり、手に持っていた剣を構えた。
「お前名前は??」
「・・嘉山 良」
「俺は志賀崎 春(シガサキ シュン)。じゃあ今から殺し合いを始めましょうか♪」
春は楽しそうに笑い良を睨んだ。









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