誠>涼子ちゃんどーしたの?らしくないよ?
-涼子、戸惑う-
涼子>え…??あ、すみません。もう一回お願いします!
団長>よし、じゃあ今のところもう一回。よぉーい…
‡階段‡
-シャガミ込んでいる涼子-
涼子>{見たのになぁ…白い服の女の子
-そこへ雄太が現れる-
雄太>なーに考え込んでるんだよ?ミスしたのそんなに気にしてるのか?
涼子>…うん。それもあるんだけど…
雄太>あるんだけど…何だよ?
涼子>白い服を着た女の子がね…
-稽古場から声が聞こえる-
団長>そろそろ始めるぞー!!
雄太>まーだそんなこと言ってるのか?俺達も確認したろ。そんな女の子は居なかった
涼子>…うん。じゃああたしの見間違いだったのかなぁ…
雄太>そうそう見間違いだよ。稽古が始まるから行くぞ
-雄太、階段を駆け上がり稽古場へ-
涼子>…
‡稽古場2‡
団長>次は裕二と崇のところだ。崇が裕二に相談を受けているシーンいくぞ
誠>はい
雄太>はい
-それぞれ配置につく-
団長>よぉーい…
-椅子に座っている二人-
崇(誠)>で、話ってなんだ?
裕二(雄太)>ああ。実は朋子のことでさ…
崇(誠)>朋子ちゃんのこと?
裕二(雄太)>最近恐いんだ…アイツのことが。一日何十回も電話してきたり何百件もメール送ってきたり…
崇(誠)>浮気を疑ってるだけじゃないのか?
裕二(雄太)>そんなレベルじゃないよ。異常としか思えない
崇(誠)>それだけお前のことが好きってことなんじゃないの…
-突然涼子が叫ぶ-
涼子>あぁあぁ!
-芝居が中断-
-雄太と誠は涼子の方を見る-
団長>どうしたんだ涼子!急に叫んだりして?!
-涼子、出口の方を指差す-
涼子>白い服の女の子
-一同、ドアの方を見る-
-しかし誰もいない-
雄太>またか…勘弁してくれよ
涼子>御免。でもそこに…
団長>ああ、もうわかったわかった。邪魔をするんだったら…
-涼子の頭に痛みが走る-
涼子>ぅう゛…
誠>涼子ちゃん?
雄太>涼子!?
涼子>ぅう゛う゛…
団長>涼子!おい涼子!
-涼子の頭の中でフラッシュバックが起こる-
-突然目を覚まし-
涼子>ハァハァハァ…今のは…何??
誠>涼子ちゃん…
雄太>どうしたんだ涼子?
涼子>……
団長>もう大丈夫なのか?
【fear?に続く】