思ってみれば、3年前にも同じようなことがあった。偽者の龍華を前に、ただ何もできなかったあの戦い。心の何処かで同情してたのかもしれない。でも、もぅあんな戦いしたくない・・・。
「その余裕。いつまで続くかな・・・」
舞はニッと笑って言った。怜は、右手を前に構えた。
「ずっと続くよ」
頭の中に舞の姿が蘇る。怜は、一瞬で舞の後ろへと回りこんだ。そして、電気の塊を勢いよく放った。
「うっ・・・」
それは、舞の体に当たった。電気は舞の体全体に走る。
「私は、晶を倒しに行くの。こんなことで、時間を掛けている暇なんてないの」
すると、舞は下を向いて言った。
「怜は私を倒すのね・・・」
「!」
舞の後ろから物凄い勢いで尖った刃に変わった蝶が飛んできた。怜は避けきれなかった。そして、下を向いた。
グサッ・・・
怜は蝶を素手でつかんでいた。そして、舞を睨んで言った。
「私は、そんなのに動揺しない!」
と、言うと蝶を強く握った。蝶は粉々に砕け散ってそれと同時に怜の血が舞った。
「私は、負けない!」
怜の右手から大量の電気が放たれた。それは、舞に当たった。
「う、うぁぁぁっ!」
舞はその場に倒れた。怜は倒れた舞を見ていた。その時、怜の後ろに扉が現れた。
「晶・・・。絶対に倒してやる・・・」
怜は扉を開けた。そして、扉の外に出た。すると、怜はそのまま倒れこんだ。そして、そのまま気を失った。
怜VS舞
○ ×