約束?

かおたか  2006-09-30投稿
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太一>…もういいんだ。俺のことは放っておいてくれ

由紀>放っておけないよ。団長さんから全部聞いたよ。退団のことも、病気のことも何もかも全部!

太一、驚く

由紀>どうして言ってくれなかったの?

太一>…

由紀>あの時の約束は嘘だったの?
太一>約束…

‡翌日(稽古場)‡

太一と由紀が稽古場の前にいる

太一の鼓動は高鳴る

ドアを開けて入る

団長と団員メンバーが注目する

太一>あの… その…

ひざまづく太一

太一>すみませんでした!もう一度だけ俺にチャンスを下さい!勝手なことだってのはわかってます!でも…俺やっぱ芝居が好きだから…

必死に頼む太一

由紀も一緒に頭を下げる

一人の劇団員が怒鳴る

学>フザケるな!!どのツラ下げて来てんだ。帰れよ!!

他の団員も怒りだす

隼人>ホントだよ…お前勝手すぎ!
重苦しい空気の中、クスクスと笑う声が聞こえる

太一と由紀は何が何だかわからず戸惑っている

一人の団員が口を開く

直子>もう良いんじゃない?反省してるようだしさ

恵>そうそう。みんな意地悪すぎ。本当はそんなこと思ってないクセに

隼人>良いんだよ。コイツには少しはお灸を据えた方が

太一>?

困惑する太一

団長>そういうワケだ。
…お前らに聞く。我が劇団のモットーは?!

団員達は一斉に

団員>来るものは拒まず!去るものは逃がさず!

笑いだす一同

太一の目には涙が

太一>…ありがとう。みんなありがとう

学>泣く奴があるかよ!ったく!
直子>そういう学だって泣いてるじゃん?

学>ち…違わぃ!汗だよ汗!

涙が団員達に伝染する




‡海‡

波の音

由紀は浜辺に座っている

太一>なあ俺のこと好きか?

由紀>うん。好きだよ。

太一>どんなところが?

由紀>こんなところが♪

太一の脇腹をくすぐる

太一>ちょっとヤメロって!

由紀>ァハハハハ

太一>まあ何だ。これから色々あっと思うけどさ…

何かを期待している

由紀>色々あっと思うけど…なぁに?

由紀の気持に気づく

太一>あ。言っとくけどプロポー
ズじゃないぞ?

由紀>なぁんだ↓↓

ガッカリする由紀

太一>けど、ずっと側にいる。例えどんなことがあっても…ずっと
由紀>約束だよ!

太一>ああ

由紀>絶対だよ…絶対!

太一>ああ



太一の手が一瞬重なったように感じる

【end】

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