第6ディメット暦13月22日
〜剣士協会の町ベドロ〜
リオン「ったく、この程度で人様を恐喝なんざとんだお笑い種(おわらいぐさ)だな。」
リオンは不満げに剣を鞘に収めるとこれまた不満げに愚痴っていた。
???「あの〜。」
リオン「ん?、あんたさっきゲーロとか言う雑魚に絡まれてたおっさんだな?」
リオン、さっき名乗られた名をすっかり忘れている。
???「は、はい」
クレス「私はクレスと言います。実は…」
リオン「実はなんなんだ?」
リオンはクレスがあまりにゆっくり顔色を伺うように話すのが気に触れた様子
クレス「実は、この私めをあなた様の後援者にしていただきたいのです。」
リオン「…………はい?後援者?」
クレス「俗に言う『パトロン』と言う奴です。あなた様の旅の援助をする代わりに、あなた様に活躍していただくのです。」
リオン「でも、外で露天商をしてる奴だと信頼できねーなー。」
確かに露天商がパトロンと言うのも微妙なものだ。第一、露天商だからさっきゲールに絡まれたのである。
クレス「ふふ、私がただの露天商だとお思いですか?わかりました、では、ついてきてください。」
クレスは不敵な笑みをこぼしながらリオンを誘導した。
リオン「な、なんだこりゃ…」
誘導された先には全五階建ての巨大な店が建って…いや、そびえ立っていた。
第01話『後援者決定!?』続
【人物図鑑】
【名:リオン・ライオット】
【年齢:19歳】
【職業:剣士】
【身長:173cm】
【体重:65kg】
【頭髪:腰より少し短いブロンズで、括ったりせずおろしている】
【服装:後ろが膝近くまで伸びている半袖の上着で少しベルトとインナーが見えている、ズボンは黒いパンツ】
【備考:デクロス王国の王族の末流で、ライオット流剣術の家本の息子。】