雨上がりの公園。
一人の若い女性がベンチの横に立って居る。
所々の、水溜まりに太陽の光が反射して眩しい。
彼女は、もう一年も前から、日曜日に成ると公園に来るのだった。
「今日も、来ないのかしら。」
彼女は一年前、この公園で有った好青年と仲良く成り、又会う約束をして居たのだった。
彼女が公園を後にしようとすると、白い鳩が彼女の肩へと降りて来てとまった。
「又来てくれたのね…」
「約束して、今日も来ないのよ。」
つい、悲しげに鳩に、小言を話てしまう。
この鳩は、三ヶ月前から、突然現れ、彼女の肩にとまり、耳元で優しく鳴いて、励ましてくれるのだった。
実は、約束をした青年は、事故に合い、両手両足が麻痺して、未だに入院中、お互い住所も解らない。
男は、病院のベッドから窓を見つめ、神様にひたすら祈ったのだった。
青年が退院出来る迄と、哀れに思った神様が彼女を、公園に来やすくする様に、真っ白な鳩を遣わしたのだった。
彼女は、この鳩の姓か、その後も公園に出掛けて、半年後に感動の再会を果たす事に成るのですが。
幸せに、成れたかは誰にも解らないのです。
結婚と言う、スタートラインが、その後の愛をどうさせるかなんて、誰にも解らないと思うんですよ。