?崖淵斜陽館其の参

亜樹  2006-10-01投稿
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雨上がりの公園。
一人の若い女性がベンチの横に立って居る。

所々の、水溜まりに太陽の光が反射して眩しい。

彼女は、もう一年も前から、日曜日に成ると公園に来るのだった。

「今日も、来ないのかしら。」

彼女は一年前、この公園で有った好青年と仲良く成り、又会う約束をして居たのだった。

彼女が公園を後にしようとすると、白い鳩が彼女の肩へと降りて来てとまった。

「又来てくれたのね…」

「約束して、今日も来ないのよ。」

つい、悲しげに鳩に、小言を話てしまう。

この鳩は、三ヶ月前から、突然現れ、彼女の肩にとまり、耳元で優しく鳴いて、励ましてくれるのだった。

実は、約束をした青年は、事故に合い、両手両足が麻痺して、未だに入院中、お互い住所も解らない。

男は、病院のベッドから窓を見つめ、神様にひたすら祈ったのだった。

青年が退院出来る迄と、哀れに思った神様が彼女を、公園に来やすくする様に、真っ白な鳩を遣わしたのだった。

彼女は、この鳩の姓か、その後も公園に出掛けて、半年後に感動の再会を果たす事に成るのですが。

幸せに、成れたかは誰にも解らないのです。
結婚と言う、スタートラインが、その後の愛をどうさせるかなんて、誰にも解らないと思うんですよ。

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