Oracle:02:出発、そして討伐

ガレック  2006-10-02投稿
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第6ディメット暦13月23日
〜剣士協会の町ベドロ〜
リオン「世話になった、いや、世話になると言った方がいいかな。」
クレスをパトロンに迎え、金銭的な心配は要らなくなったリオン、結構ゴキゲンです。
クレス「ではお気をつけて、あ、そうだ、これからはあの男と同じ服の者共には特に気をつけて。」
『あの男』とは第00話でクレスに絡んでいた………え〜と、名前何だっけ?
と、とにかく!
リオン「なんでだ?」
クレス「あの男は『Xerox(ゼロックス)』と言う剣士団の一員なんです。Xeroxは恐喝でも汚職でも万引きでも何でもする輩です。」
リオン「絵に描いたような悪だな……………。」
クレス「奴等は仲間が殺されたりすると殺した奴に必ず復讐するんです。」
リオン「でも剣士は私怨と立証されない限り罪にはならないんだろ?」
クレス「ですが奴等は殺された奴とは無関係な奴を差し向けるのです。」
リオン「わかった、用心しよう」
クレス「ならばこれを」
と言ってクレスは『カトラス』を差し出した。
リオン「これは?」
クレス「今の剣ではXeroxに太刀打ちできないでしょう。故にこれを。」
リオン「わかった、ありがとう。それじゃあな。」
クレス「お気をつけて。」





第6ディメット暦13月23日
〜ベドロからベドロ港への道・通称『剣士の路』〜

リオン「こうして歩くだけってのも、ヒマだな〜〜〜。」
???「グルルルルル」
リオン「な、なんだ?」
ウルフ「グォウ!」
リオン「うわ!」
リオンはとっさに後ろに飛びながら剣を抜き放った。
リオン「ちっ、邪魔だ!」
そう罵りながらウルフの頭蓋骨にカトラスを振り下ろした。
「ゴッ!ジュバッ!」
ウルフの頭蓋骨から脳漿が吹き出たと思った瞬間、ウルフは跡形も無くなっていた。
リオン「ふぅ…」
リオンは一気に緊張が解け、近くの岩に寄りかかった。



第02話『出発、そして討伐』終



【アイテム図鑑】
【名:カトラス】
【種類:武器・剣】
【備考:ディメットで広く普及している長剣、護身用に一般人が持つ事もあるが、なりたて剣士や、船乗りが持つのが一般的、価格も廉価に抑えられている。】

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