龍雅の操縦するブルドーザーはガスタンクに向かって前進しようとするモグラ型グルド『ローダー』をひたすら押さえていた。
ガガガガガガガガ…
龍雅（ローダーは地上で活動している時は知能や力は弱くなる…だけどここから押し込めないのは正直予想外だな…。）
ローダー「グォーグォー！」
バキッ！！ドカーン！ドカッ！
ローダーは相変わらずブルドーザーに両手で交互に攻撃を仕掛けているがあまり効いてはいない…。
その様子を見ていた上空の偵察機では…。
指揮官「なんて無茶な…。（しかし、あのブルドーザーがなければ今頃…。）ストライカー部隊はまだか！？」
通信兵「まもなく到達する模様です！」
指揮官「急がせろ！！もうそろそろ持たんぞ！」
ガガガガプスッガガガ…
龍雅「もうエンジンが駄目になってきやがった…。！？」
するとローダーがこれまでの押し合いを諦め、地面に体半分だけ潜り、下からブルドーザーを突き上げてきた！
ブルドーザーは横転しそうになるがなんとか後退してそれをかわす。だがこれで味を占めたのかローダーは執拗にその攻撃を仕掛けてきた。
そして…。
ローダー「グォーキシャー！」
ゴゴゴゴゴ！！ドカーン！！
龍雅「ぐぉぉぉぉぉ！？」
ズドーン！！
ついにブルドーザーが横転させられてしまった！成す術もなくブルドーザーから脱出する龍雅。
ローダーはまたガスタンクに向かって前進し始めた。
ローダーの後ろ姿を見て龍雅はボソッと呟いた。龍雅「…今ここにストライカーがあれば…。」
とそこへ、
シュゴゴゴゴゴゴゴ…
４機のストライカーが上空から舞い降りた。
その中の一体に龍雅は驚いた。一体だけ金色にカラーリングが施された機体があるからだ。龍雅はその機体に見覚えがあった。
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