知らない街。知らない場所で、あたしは一人ぼっちだった。
お腹がすいて、いつもならあるお母さんのミルクを探してずっと泣いてたわ…。
とても怖くて、寂しくて…
お母さんが、暖かいお家がこいしくて…
あたしはガタガタ震えて泣いていた。
それでも死ぬのは嫌だったわ。
あたしは雑草に、タバコに、紙くず…。
落ちている物なら何でも食べては飢えをしのいだ。
時折パンくずを持った人たちに追いかけられたりもしたし、棒でつつかれたりもした。
捨てられるまでは何とも思わなかったのに、
今ではあたしは回りが…、いいえ、この世界がとても怖い。
あたしがいま生きようとしてるのは…どうして?
生まれてきて、良かったの…?