そういうと洋ふくの星たちは、おうじさまを宙に浮かせ、とびはねてみせました。
だけど星のおうじさまは、まだはなせません。
つぎに、おきさきさまは、星のおうじさまのために、かんむりを買ってきました。
おつきさまのかけらを取って、つくったかんむりです。
かんむりは時々ひかったり、きえたりしています。
星のおうじさまにかんむりをかぶせると、おつきさまのかけらがいいました。
「こんにちは、星のおうじさま。ぼくたちは、まよなかで真っ暗な時も、おうじさまの足元をひかりであかるくしてあげますよ」
といいました。
だけどおうじさまは、まだはなせませんし、目もみえません。