博一『俺さ、強がってるけど、実は生身の女と付き合いたいんだ』
貴博『そうか、なら言動から改善しろ』
多分こいつの女子から嫌われる一番の理由だろう。
博一『俺とお前ってさ…』
無視か。
博一『どことなくキャラ被ってるからさ』
貴博『あ?被ってねぇよ、殺すぞ?』
コイツとキャラ被るって…。
博一『だから、お前だけモテるのはなんか気に入らないんだよ』
貴博『んだよ、要するに僻んでるんだろ?』
はっきり言ってやった。
博一『畜生…友人過少が、フラれろ、破局しろ!俺が恋のキューピットなら、お前とメスゴリラをディープな恋に陥れてやるのに…』
その後の博一の愚痴が長々と続いて最後には『裏切ったら許さねぇからな』と言って走り去って行った。
貴博『はぁ…』
博一が以上にしつこく絡んできて対応に疲れた。
風呂あがり、精神的疲労でベッド倒れ込む。
叶呼のあの反応…。
何?俺に脈ありな訳?
いっちょ告白してみるか?
でもフラれるの怖いしなぁ…。
こういうことに関してはチキンだな俺。
望の件もあって俺はかなり叶呼に執着してるらしい。
ん?別に望の代わりだなんて思っちゃいねぇよ?一時はそんなこと考えてたがな。
貴博『さて、明日は学校だし、寝るか』
貴博『おやすみ』
チュンチュン…
今日も小鳥の囀りで目が覚める。
『北京ダックにしてくださいでチュン』
雀には無理な相談だ。
身分不相応とはまさにこのこと。
ベッドから起き上がる。
貴博『ふぁ…』
さて、学校に行くか。