‡次の日(同公園)‡
(ベンチに座っている大吉)
大吉N>今日もこの場所に来てしまった
(大吉、時計をみる)
大吉>何やってんだか僕は…
大吉N>夕方からのバイトがあるため僕は一旦家へ帰ることにした
(大吉、立ち上がる)
(目の前に人が現れる)
不良1>よう!また会ったな
不良2>元気だったぁ?ハハッ♪んなワケないか!金取られてるんだもんねぇ。しかも俺らにボコボコにされちゃって
大吉N>またコイツらだ。人間のクズめ
不良2>そんな嬉しそうな顔すんなよ
大吉N>する筈ないだろ
不良2>いやね、また金貸して欲しいんだわ。ちょっとパチンコでスッちゃってさ
大吉N>何が貸して欲しいだ。返す気なんて更々ないだろ
不良2>早く出してよ〜
(大吉の頬を軽くつまむ)
大吉N>弱者から金をムサボリ取って楽しいか。弱者をいたぶって楽しいか。お前らがいるからこの街が駄目になるんだ。お前らがいるから僕のような被害者が増えてゆくんだ。お前らがいるから… お前らがいるから…
(思わず睨めつけてしまう)
不良2>なんなんだその目は!?ぁあ!!
(大吉の足を蹴る)
大吉>…痛!
不良1>金、出しなよ。これ以上痛い目にあいたくないでしょ?
(大吉の髪を思いきり掴み上げる)
(弱々しい声で)
大吉>……はぃ
大吉N>違うんだ。コイツらのせいだけじゃない。自分も悪いんだ。断る勇気があれば違った答えが出るかも知れない。抵抗する力があればこんなやつらに従う必要もない。でも僕にはそんな勇気はない。こんな自分がヤだ。こんな情けない自分がヤだ。僕は何も出来ないのか?本当に駄目な人間なのか?
(悔しさと情けなさからだろう大吉の目にはうっすらと涙が-
(大吉、ポケットから財布を取り不良らに渡そうとする)
未来>駄目だよ渡しちゃ!
【１％?に続く】
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