先輩、今何してる?
今何見てる?
今誰と一緒にいる?
今・・・誰を想っていますか?
あたしは今も昔も
想っている人はただ1人
先輩の名前を知ったのは中学2年のとき。
暑い暑い夏の日だった。
あたしは友達と一緒に学校で唯一クーラーのきいている図書館へいった
そこに、先輩はいた。
先輩の事は前から知っていた。
先輩は友達と毎日のように図書館に来ていたから。
第一印象ははっきり言って
うるさい人。
静かにしろよ、と何遍も思った。
それで、あたしは、注意した。
『あの、あんた!』
「え、俺!?」
『あんたうるさいよ!』
「ちょま、、、俺、名前あるんですよ」
あたしの話、ぜんぜん聞いてないし・・・
もういいや、と思って
あたしはまた友達のところへと帰った。
いや、帰ろうとしたときでした
先輩は、あたしの目をまっすぐにみて言った
「鳥越 春ですよ」
あたしはしばらく固まっていた。
だって、先輩の目があまりにも
綺麗すぎたから。
まっすぐで、動じない瞳に
あたしは心を奪われたんだ。