air 35

182  2006-10-04投稿
閲覧数[271] 良い投票[0] 悪い投票[0]

《飛空艇工場》    「…く……くそ…魔法が使えるなんて聞いてねぇよ…」  ハウィーは片膝をつき息を切らしていた。隣ではレイが負傷した左腕をおさえている。  「俺の魔法は風だ。フラー隊長の火の魔法より攻撃力は劣るが攻撃範囲が広く防ぐのも難しい。お前らじゃ俺に勝てない」  ラッドはそういうと片手を突き出し魔法を唱えた。  ハウィーの体は宙に浮き工場の壁に叩きつけられた。  「ハウィー…!!」  レイが駆け寄るとハウィーはヨロヨロと立ち上がり大きくため息をつく。  「レイ…俺が盾になる」  ハウィーはレイの耳元でささやいた。  「え…盾?」  「あぁ…できるだけ早く勝負決めないと本当にやばいからさ…俺が盾になるからレイがあいつを倒して!」  「…分かった、でも無理はしないようにね」  「おぅ!絶対守ってやるから頼んだぞ!」  ハウィーは大きく深呼吸をすると走り出した。  レイもハウィーの後に続いた。  ラッドはまた片手を突き出して魔法を唱えている。  ハウィーはそれを見て剣を振り上げた。  「何度やっても無駄だ」  ラッドが魔法を唱え終わると工場のほこりを巻き上げながら風が吹き抜けた。  「うぉー―!!!!」  ハウィーは叫びながら剣を地面に突き刺した。  風の魔法がハウィーに直撃した。だがハウィーは地面に突き刺した剣に必死にしがみついている。  「レイ!!」  ハウィーがレイを呼ぶと後ろからレイが飛び出しラッドに切りかかった。  ラッドは左肩から右の脇腹にかけて切り裂かれた。  「…きさまら…調子にのるなよ…」  ラッドはレイに切りかかりレイの剣を振り落とした。  「まずはお前からだ…」  そういうとラッドはレイの首を掴み軽々と持ち上げた。  「…くぅ…う…」  レイは苦しそうにうなり声を上げた。  ハウィーはラッドに切りかかろうとしたが魔法で吹き飛ばされてしまった。  

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 182 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
小倉優子プロデユース
画期的なパウダー♪


▲ページトップ