ご存じでしたか?人は誰もがココロのなかに花を咲かせるそうです。色鮮やかな花弁をもつもの、萎れ枯れかけのもの、茎の堅い丈夫なもの…。咲く花はどれもその咲かす本人のココロによって決まり、成長します。今からお話するのは私が私のかげがえない人のためにココロのなかに咲かせた一輪の花の物語です。
ジリリリリ…。けたたましい目覚ましの音、日焼けしたカーテンからの木漏れ日、また始まった変わらぬ毎日。。。私はため息とともに起き上がった。眼鏡を掛けてないため視界はややぼやけている。
母「早く起きなッ!マチ。新学期早々遅刻でもしたぃのかぃ!?」
…そして母の怒鳴り声。こうして昨日と変わらぬ今日の始まりを、私は感じていた。その日に運命の出会いをするとも知らずに。。。