とても静かだった。外では雨が降っていて、その音だけが、存在しうる全ての音だった。 僕の心臓の音さえ聞こえない。 小さな音で古いジャズをかけてみた。 無駄の無いトリオ。 それを聴きながら、昨日の事を考えた。 何であいつにあんな事を言ったんだろう? 1時間近く、考えを巡らせた。 結論なんてでるはずもなかったんだ。 音楽の最後の音が消えた。 再び、雨音だけの世界がやってきた。
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