かたちあるもの

Rena  2006-10-06投稿
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学校の正門で、菜槻は、待っていた。
俺は、冷たい言い方で聞いた。
「呼び出してなんなの?」
菜槻は、少しの間黙っていた。
沈黙は、続く。
菜槻が突然言った。
「菜槻達って別れたん?」
やはりその話か。
「菜槻は、俺に何して欲しいの?」
俺は、今まで、菜槻に聞きたかった事を聞いた。
菜槻は、黙ったままだった。
「答えられないんだな・・・。」
「違うよ!」
菜槻が急に答えた。
俺は、すぐに聞き返した。
「何が違うの?」
「菜槻は・・・菜槻は、ただ、亮の側にいたいだけだよ・・・。」初めて聞いた。
それは、菜槻の、本当の声だった。
俺は、思わず、菜槻を抱きしめた。
「ごめんな。菜槻。」小さな声で、誤った。「菜槻も、少しわがままだった。ごめんね。」
それからと言う物。
俺達は、前より仲良くなった。
色んな所にも、遊びに行った。
でも・・・。
楽しかった日々が一瞬にして、引き裂かれる事が起きた。
今日も、いつもの用に、待ち合わせ場所に行こうとしていた。
信号を渡れば、目の前に菜槻が入る!
信号を渡りかけたその時。
信号を無視してトラックが、来た。
俺の前に小さな男の子が歩いていた。
俺は、男の子に向かい走った。
その時。

続く



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