入院 ?

りぃ  2006-10-06投稿
閲覧数[788] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ガラガラガラ‥
とゆう音は、看護士さんが薬品などをのせているワゴンのようでした。

こんな夜中に変だなとは思いましたが、誰も起きていない方が怖かったので、少し安心していました。
ところが、その音はなかなか止みませんでした。何度も私の病室の前を行き来しているのです。

足音は無く、ガラガラとゆう音だけでした。

不気味でガタガタ震えました。

《ナースコールだ!!》

私はナースコールをとろうと手をのばそうとしました。ところが身体がピクとも動かなかったのです。金縛りだったのか、ただ怖いばかりに力が入らなかったのか分かりませんが、それがさらに私の恐怖を駆り立てました。

ガラガラー‥

突然音が止まりました。
私の病室の前で。
そして、そして今度はヒタヒタと足音が聞こえたのです。私のベッドのカーテンの向こうを歩いているのが分かりました。

恐怖のあまりか私は気を失うように眠りにつき、目覚めた時は朝でした。

私はすぐに友達のもとへ向かいました。
昨夜の出来事をすべて話しました。すると友達も私とまったく同じ体験をしたそうです。私達の病室は4階と3階で別れているのに不気味でした。

私はその2日後に退院する事になっていました。
友達もその予定でしたが、新しく病気が発見され、退院は未定になってしまいました。
私が退院する当日に友達は言いました。

『トイレに行った日あるやろ?うち鏡見ちゃってん。』
『鏡?』

『うん、あのトイレの鏡に写った幽霊を見ると呪われるんよ。驚かそ思って黙ってたんやけど、失敗やったね。』

『呪いって何の?』

『噂では霊安室にいる人と同じ病気になるらしいんよ。』



あれから3年後、私が中学生になった頃。その子はこの世を去りました。

病名は白血病。
もうすぐ退院だった子がおかしいなぁと今だ疑問です。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 りぃ 」さんの小説

もっと見る

ホラーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ