俺は野中貴博(のなかたかひろ)高校三年生だ。
現在、訳あって金持ちのお嬢様を付けねらう陰湿なストーカーから彼女を守るナイトの任をまかされている。
貴博『ん?なぜこの作品がミステリチックに進んだかって?』
そりゃね、俺だってドタバタ学園ラブコメ物語を満喫したかったさ。
まぁ、とりあえず説明しよう。
今日昼屋上であったことを…
貴博『た、助ける?…よくわからん。説明しろ』
叶呼『…それが、こんなメールが三日前来たの』
ケータイを差し出される。
てかケータイ持ってたんだ。メアド聞きゃよかったな…。
貴博『何々…』
『殺す』
メールにはそうかかれていた。
叶呼『これだけなら私もイタズラだと思って気にしてなかったの』
叶呼はケータイの受信ボックスをスクロールして日付が昨日に当たるメールを見せてきた。
『いつもお前を見張ってる。すぐ近くで見ている』
貴博『…冗談にしては不気味だな…』
このストーカーじみた文章に一瞬友人の顔が思い浮かんだが…こんなメールを送るほど腐っちゃいないだろ。
叶呼『そしてこれが今日の…』
『姉と同じようにしてやる死ね殺す死ね