『姉と同じようにしてやる死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね』
…ワァーオ。
貴博『お前そうとう恨まてんな』
そんなボケが言いたいんじゃない…。
叶呼『…真面目に聞いて。姉って言うのは――』
貴博『知ってる。望だろ?知り合いだった』
叶呼『え?…姉のことを知ってたの?』
知っていたさ。でも知らないこともある…。
貴博『病死したんだろ?半年前に』
病死したんだろ?
まさか殺されたなんて…。
叶呼『病死したって言うのは父さんがそう言っただけ、本当は行方不明のままなの』
叶呼『このメールのことを知ってるのは私と野中だけ…』
親に相談しないってことは…何か理由があるんだろうな。
叶呼『だから…私の近辺警護、お願いできないかな…?』
てな訳で、今張り込んでる訳だ。
貴博『優しいなぁ…俺って…』
本当は半信半疑だが望の件もあるしな。
貴博『まぁ親に相談しない理由とかは後々聞き出すとして…』
見返りはなんにしよう?
貴博『やっぱり身体で?』
…俺の脳はだいぶ膿んでるらしい。
ブゥゥゥゥン、ブゥゥゥゥン。
ケータイが鳴った。恐らく叶呼からだろう。
画面を見ると予想通り叶呼からだ。
貴博『もしもし亀よ』