「この世に神様何ていない」
「いるならどうして??」
「ぁたしを助けてよ」
ねぇ・・神様聞こえてる・・??
「・・んっ・・・」
リカはゆっくりと目を開け、目だけで辺りを見渡した。
「誰も・・いな・い??」
リカは走り出し玄関へと向かった。
「キャッ!!」
いきなり足が引っ張られてリカは畳の上に倒れ込んだ。
「っ!!・・・!!」
足と柱がロープで結ばれている。リカは足にくくられたロープをほどこうとするが、ろくにご飯を食べていないため手に力が入らない。
「くっ!!・・何で・・よ・・・」
リカは畳を拳で叩いたが、もう何をしても力が入らなかった。
「誰か・・助け・て」
叫びたくても喉はガラガラで声らしき声など出なかった。
ガチャ!!ガチャガチャ!!
いきなり玄関のドアが開けられる音が部屋中に響きリカは忙いで元いた場所へと戻り小さく座った。リカの体はガクガクと震え出し、背中に嫌な汗が伝った。