席替えと自惚れ

Mikko  2006-10-09投稿
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      第一話


楽しみにしていた中学校生活。


でも、期待は見事に裏切られたのだった。



何の楽しみもない学校。


毎日毎日説教ばかりの教師。


悪口しかいえないのかと思うくらいに、果てなく動く口たち。



全てが色あせて、モノクロのように感じ始めていた。



中学校って、こんなものなのかと、
心底失望していた。



窓側の席の一番後ろ。


そこがあたしの席だった。



前の席の子とくだらない話をしていると、

何処からか、笑い声が聞こえた。



声のするほうへ向くと、このクラスでもっとも

人気のある、どこのクラスにも一人は要る


中心人物が、バカをやっているところだった。



うらやましいとかは無かった。




むしろ…邪魔だった。




私はその時、初めてじっと彼を見た。


その時は、その後どんなことが起きるかなんて


想像もしていなかった。






彼が、私の中学校生活を大きく変える


人物になることも。

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