田口は警察庁内のある部屋の前にいた。ﾌﾟﾚｰﾄには｢特命広域捜査係｣と書いてあった。田口は部屋にの中に入った。中では中年の男が書類を読んでいた。
｢監察官か？それとも徴収か？｣その男が言った。
｢いいえ、今日からここに配属になった田口正勝です。｣
｢あぁ君が田口警部か。何でも僕の監視になったんだっけ？｣
｢おっしゃっている意味がよくわからないのですが…｣
｢監視として配属されたんだろ？僕があまりにもいろんなことに首を突込むからねぇ。違うかい？｣
｢私は捜査した事件について報告書を作成し、提出するように言われました。あとは警視の指示に従うようにとのことです｣田口は答えた。
｢それが監視だよ。言葉を変えてみても本質は変わらないよ。｣
｢はぁ…。そうですか…｣田口は曖昧な返事をした。
｢ま、僕の指示に従えって言われてんだよね？じゃあ明日から常に2、3泊できる用意してきてね｣
｢はい!?!?｣田口は突然の言葉に動揺した。
｢ここの仕事はいつもそんな感じなんだ。君も今にわかるよ｣
｢はぁ…。じゃあ僕は今から警視庁に戻って荷物の整理をしたいんですけど…｣
｢いいよ。じゃあ今日は帰りなさい。また明日｣
｢失礼します｣そう言って田口は部屋を出た。
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