梨奈「マチ、今日は大分遅かねぇ」
私の隣に梨奈の笑顔が並んだ。梨奈は私の学年1の天然遅刻魔、どうやら私は新学期早々遅刻決定らしい。舞智「あぁ、リナか。おはょぅ。」
梨奈「寝坊したんかぁ?」
適当な相づちをうつ。次の角を曲がれば校門は目の前だ。
梨奈「珍しいねぇ。…あっ八時半になっちゃったや。」
梨奈が私に八時半を示した腕時計を見せてきた。角を曲がった先に見えたのは堅く閉ざされた正門だった。
私と梨奈は職員室で遅刻の説教を受けてから新しいクラスに向かった。新しいクラスは前のクラスとあまり変わってはいなかった。梨奈もいたし一年の頃からずっと一緒だった利枝も雪乃も暁香も同じクラスだった。