貴博『あっ…』
しまった。
男『ソウカソウカソウカソウカ!お前二ソウダンしたのかぁ!』
貴博『あいつがお前になにかしらの対処をしないとでも思ってたのか?』
男『通報するかとオモッテイタガ、オマエみたいな奴に相談するとはオモッテナカッタナ!ヒヒヒヒ!』
こいつ…。
男『デモマァ…ケイサツニハソウダンデキナイワケダ』
ホッケーマスクをつけているのにそいつの表情が読み取れたような気がした。
貴博『何が目的だ?あいつに好意でも抱いてるのか?』
ストーカーの心情なんてもんは知らんがだいたいが好意でつきまとっているのだろう。
男『アァァ?ナンダト?オレガあいつに好意を…ダト?フザケルナ!!!』
貴博『ふざけてるのはお前のカッコだこのジェイ○ン野郎』
男『モウイイ…シネ!お前なんてシネ!コロシテヤルヨ!コロシテヤルヨ!クヒッ!ヒヒヒヒ!』
男が背中から日本刀を取り出した。
貴博『何お前…日米混合ジェイ○ン!?』
俺がツッコミを入れている間に向こうはすでに切りかかるモーションに入っていた。
ヒュン!
貴博『あぶねぇ…』
横に振られていたら避けられなかっただろう。
男『ホゥ…避けたか』
貴博『お前何者だ?』
口では冷静な振りをしているが内心命の危機を感じている。
今…鞘から刀抜いたの分からなかったぞ…。
男『三十秒でバラシテヤルヨ!バラバラにカイタイしたアトミンチ二して熱帯魚ノエサニしてヤルヨ!アノ姉ミタイニヨォ!ハハハヒャヒャ!』
姉…みたいに…だと?
手を伸ばして男の顔をマスクごと掴んだ。
だが当然日本刀を避けることができず…
ザシュ