集団宿泊

ロコ  2006-10-11投稿
閲覧数[867] 良い投票[0] 悪い投票[0]

これは私が小6の集団宿泊で体験した不思議(?)な出来事です。



1日の活動を終えておしゃべりが弾みだした頃には、消灯の時刻が迫っていました。6人部屋には二段ベッドが3つ。私は上に寝ることになりました。普段は寝付きがよくない私も昼間の活動でぐっすり眠れました。朝方には自然と目が覚めていくのですが、その日は瞳は閉じているのに目の前に何かの陰を感じました。始めは気にしなかったのですが段々その陰が濃くなっていくのです。でも周りは静かで物音は全くしません。私はゆっくり目を開けました。

すると下の段で寝たはずの女の子が無表情にじ〜っと私をのぞき込んでいたのです。しかも鼻が当たりそうなくらいの近さで…想像していただければ、その時の恐怖にも似た驚きを察していただけると思います。言葉では難しいですが。やっとの思いで「何…?」と聞くと、「何でもない…」と低く答えて下に戻っていきました。時計はまだ朝の5時台。何で?いつから?あまりの意味不明さに混乱しつつ起床を迎えました。その子は何もなかったように明るく「おはよう♪」と言ってきました。私はもう深く追求する気をなくしました。


今更とは思うのですが、いつ思い出しても背筋の凍る体験です。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ロコ 」さんの小説

もっと見る

ミステリの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ