模倣犯

Poirot  2006-10-11投稿
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男は自動ドアを通って外とは違うにおいで満たされている銀行に入った。
まるで外とは違う世界のようだ。

銀行員がこの男を見ても他の人とは違うと思うだろう。
深くかぶった帽子。大きなサングラス。着るには少し早いマフラーにコート。そして黒光りする銃。
だれがどうみても銀行強盗である。

男は受付に行くとメモ用紙のようなものを置いた。
次の瞬間銃を乱射した。客、銀行員誰であろうと構わずに。
そしてある程度撃ったら男は自分のこめかみに銃口を向け発砲した。

警察が調べたところ男の身元はわからなかった。
男が残したものは服などの遺留品等と、「次はどこの銀行かな?」と書かれたメモ用紙だけだった。

しかし事件は警察によせられた一本の電話により解決した。「ネットの投稿小説で事件とよくにた物語が人気を集めている」という電話で。

その投稿者はもうすでに死んでいた。

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