男『ハァーヒャヒャ!シンダ!コロシタ!コロシタヨォ!犠牲者ゲットダゼ!』
貴博『誰が死んだって?』
手に力を込める。
男『ナ、ナンダト!?』
防刃ジャケット。
博一に誕生日プレゼントでもらったこれが今役にたつとはな。
てかこんなもんどこで買ったんだ?
男『クソガクソガ!クソガ!クソガァァ!』
男が再度刀を振り上げる。
貴博『おっと』
手首を掴みそれを止める。
そしてマスクを掴む手にさらに力を込める。
貴博『さて、質問だ。答えろ、望をどうした!』
ミリミリ…
男『…ヒヒヒヒ!シリタイか?オシエテヤンネェ!ヒャヒャ!』
コイツ、殺してやろうか?
男『テユーカ、手、離せよな』
ドカッ
鈍い音が響いた。
俺は地面に倒れていた。
男『ヒヒヒヒッ!ヒャヒャハハハ!』
顎に激痛が走る。
貴博『な…に…?』
あの体勢で蹴りだと?
口に鉛を頬張ったよう味が広がる。
男『キヒャヒャ!ヒーヒッヒッヒ!痛みはナレテンダヨ…』
無様に倒れた俺をせせら笑う。
ゴスッ!
貴博『グッ!?』
腹にもう一撃。蹴りを入れられた。
男『そんなんじゃマモレネェヨ?ヒャヒャ!ヒャヒャハハハ!』
五月蠅いな…。
知らず俺は立ち上がっていた。
男『ホゥ…ホゥホゥホゥ!ガンバルナァ!ヒャヒャ!』
貴博『うるせぇよ…痛みは慣れてるだ?キモイんだよ変態仮面!』
無防備な手首めがけて、素早い前蹴りを放った。
男『ナ、ナンダト!?』
刀が男の手を離れ、空中に投げ出されたのを確認すると、もう一度、そいつの腹にヤクザキックをお見舞いした。
男『グァッ!!』
俺は刀を拾い上げ、腹を押さえる奴の延髄に峰打ちをお見舞いした。
ガスッ
貴博『しばらく寝てろ』
男『お前ガカ?』