僕は1Kのアパートの散らかった部屋にある、パソコンデスクに腰を降ろした。「また動いた」マキシCDのジャケットに印刷された彼女の表情の動きを僕は見逃さない。「胸なしハゲは今日もカワイイね」僕はそれに向かって語りかける。心の中で。ふとまた彼女の顔が動く。不本意ながらも、いつもの僕達の偉大なマンネリ、この切っても切れない腐れ縁を確認して嬉しくもあるようだ。なんどか軽い悪口(まぁ半分は彼女の気を引きたいからだが)を言っているうち、彼女は本気で気を悪くしてしまったようだ。「ごめんよ〜もう僕が君の事大好きなのは君が1番知ってるじゃないか〜」彼女は僕から目を離してうつ向いていたが、僕がベッドに移動し終った頃にはもう、彼女の瞳のかでは星が輝いていた。