ディフェンド? ”再会” 51

 2006-10-12投稿
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「まどかちゃん、秀くん。何で・・・」
 藻はとても驚いているようだ。それもそのはず、龍華と藻の目の前に居る2人は5年前に死んでいるからだ。
 『何ぜだって?そぅ言えば言ってなかったね。その2人は、君たちの記憶の中の2人だ』
 「記憶の・・・?」
 『そぅだ。僕の能力は人を操るんだ。だから、記憶まで操れるんだ』
 それを聞いた龍華は手を強く握っていた。
 「そこまでして、俺らを倒したいのか」
 『そぅだよ。だから、今回この2人と戦わせようと思ってね』
 「ふざけるなっ!!」
 龍華は大声で言った。その声で壁が割れてしまいそうなほどの迫力だった。
 『いいじゃないか。5年ぶりの再会だろ?楽しむといいよ・・・』
 そして、ブチッと音を立ててその声は消えた。
 「龍華、落ち着け!!」
 「落ち着けるか!」
 龍華の即答に藻は少し驚いた。そして、藻はため息をついてから言った。
 「晶のことは後だ。今はあの2人と戦うことを考えよう」
 「分かってる・・・」
 龍華は2人の方を見る。2人は薄く笑っていた。右側に居るのがまどか、左に居るのが秀だ。
 「話は済みましたか?」
 秀は龍華に向かって言った。
 「本当にまどかと秀なのか・・・?」
 龍華は2人に問う。すると、まどかがニッと笑って答えた。
 「そぅですよ。でも・・・」
 何かを言いかけたときに、まどかは龍華達の目の前から姿を消した。そして、龍華の後ろでヒュンと音がした。
 「あの時の私達ではないですけどね・・・」
 と、言ってまどかは右手を思いっきり前に突き出した。

 カキィン・・・

 まどかの拳は龍華が持っていた短刀によって止められた。龍華の持った短刀とまどかの拳は小さく揺れる。
 「くっ・・・」
 龍華は短刀が重くなっていることに気づいた。
 「私の能力、忘れたわけじゃないですよね?」
 まどかは、薄く笑いながら言った。
 

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