光が一筋見えた―\r
死んで行く生き物のことなんて―\r
考える人間なんているわけないよな―\r
二日三日したらほとんどの人間は―
そんな事なかったように...
生活している。。。
人間ほど麻痺している生き物はいないだろう―\r
自分を含めて―\r
.................「あっ...眩しい」
「なんだこの懐かしい感覚は―昔の自分か名前...何だっけ...忘れた―あれ...俺ってそんな馬鹿だったけ...」
記憶が薄れて行く ―\r
「そうか―俺は... 死んだ人間なんだな...はっはは笑えるよ..自分死んだっていうのに....」
涙でなくてなんなのだろうか―\r
一筋の...光が... キラッ光った...
生まれ落ちた以来一度も泣かなかった...その男には―\r
涙は似合わない...そう..感じさせる 男は...おえつを流して―いった―\r
俺の一生ってのはこんなにも下らなく‐何の有り難みもなく‐食う事のよろこび‐生きる事のあたりまえなよろこびさえ―\r
今となっては.....
もう...遅く...
わびしさと罪悪感にひたり...
消えて行く...自分の身体の部分部分がまた...今まで生きてきた男にとって最後の時間でもあり...もう二度とないこんな瞬間をまたひたすら―\r
愛しく感じた...
男は救急車に乗って―消えて...行った―\r
あの蒼い美しい世界に―